【サバニ旅レポート】西表島から無人島に伝統木造船で行ってきました!

こんにちは、マヤグスクツアーです!

先日、“西表島ツアーガイドカラカラ”さんのガイドの元、”マヤグスクツアー”ガイドチームのレクリエーション研修を行いました。

■島の「伝統木造舟サバニ」体験

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今回は、伝統的な木造舟「サバニ」に乗って、西表島から8キロほど離れる新城島までショートリップをしてきました。

「サバニって何??」と思う方も多いかもしれません。


■サバニってどんな船?

サバニは沖縄に昔から伝わる木造の小さな舟。
エンジンはなく、「エーク」と呼ばれる櫂(かい)を使って漕ぎます。

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オーナーガイドようすけの息子の名前も
櫂(かい)と言います。
引用:粟国アーカイブ

風を帆で受けながら進む姿はとても美しく、自然の力をそのまま感じられる伝統の船です。

そんなサバニ船は、
自然と共に生きてきた島の文化を象徴する存在といえます。


■実際に乗ってみて

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サバニには4人で乗り込みました。

カヤックとはまったく違う世界

普段、私たちはガイドとしてカヤックを漕ぎ慣れています。
ひとりで舵もスピードも調整できる、自由な乗り物。
その日の風や潮を読みながら、自分のペースで自然の中を進んでいくのがカヤックの魅力です。

でも、サバニはまったく違いました。

まず、パドルの形も漕ぎ方も全く異なります。
慣れない動きに体が戸惑い、風が帆を引っ張るたびに船体が大きく揺れる。
波が当たるとサバニの中に水がどんどん入ってきて、かき出す作業も加わる。

サバニにはそれぞれの座る位置に役割があり、
舵を取る人、帆を調整する人、漕ぐ人、水を掻き出す人――
各人が連携しあってはじめて、船がうまく機能します。

風向きが変わると、帆を畳んだり張ったり。
そのたびに重心が動き、全員が体でバランスを取り直します。

自分のことだけに集中していればいいカヤックとは違って、
仲間との呼吸を合わせないと前に進まない。

不自由さの中にある一体感。

この不安定さが、かえって“協力している感覚”を一層強く感じさせてくれる。そんな、特別な体験でした。

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島の伝統を体験した感想

前日までの台風の影響で海にはまだうねりと風が残っていたため、当初の目的地だった鹿川湾から新城島方面へと航路を変更しました。

風や潮の流れに影響されるので、海の様子を見ながら動くことが必須です。

昔から島の人たちは、毎日のようにこうして自然と対話しながら暮らしていたと想像すると、なんだか感慨深いです。

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バラス島に上陸

サバニはエンジンの力に頼らず、人の力自然のリズムで動きます。だからこそ味わえる楽しさ奥深さ、そして何より緊張感がありました。

サバニが教えてくれた「一体感」

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西表島を背景にサバニを撮影📸

サバニに乗って感じたのは、
船全体で一体感が生まれた瞬間、船が驚くほど軽やかに進むということ。

舵を取る人、帆を調整する人、漕ぐ人、バランスを取る人、水をかき出す人
それぞれの役割があり、誰かが少しズレるだけで船の動きが変わります。

だからこそ、お互いの役割を理解し合い、必要なときに声をかけ合うことが大切。
その細やかなやりとりが、サバニをひとつの船として動かしてくれます。

この感覚は、ツアーガイドの仕事にも重なります
お客様の安全を守り、目的地へ導き、西表島の自然を存分に楽しんでいただく――
そのためには、自然の変化、お客様の呼吸やペースを感じ取り動くことが欠かせません。

天気や自然環境、チームの連携、そしてお客様と自分の“呼吸”が噛み合ったとき、
ツアー全体が風をつかんだサバニのように軽やかに前へ進む。

そんなことを、八重山の海の上で感じた一日でした。🌿


サバニの映像

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ドローンで撮影しました

もしこの話を読んで「サバニってどんな船?」と思った方へ📷
実際に風を受けて進むサバニの映像を、Instagramにアップしています!

🌱 Instagramはこちらから
👉西表島ツアーガイドカラカラさん
👉 マヤグスクツアー

自然の力をまっすぐに受けて進む船の姿、
ぜひのぞいてみてください🌿